辞退理由
①担当様との相性の悪さ
②編集部様との考え方の違い
コミカライズの話があることをお伺いしていない状態で承ったため、
当初5体ほどと聞いていたキャラデザインが1巻時点で急遽10体程となりました。
描きたいキャラがいましたので、スケジュールを押して休みを削り全キャラ作成致しました。
こういった動きは漫画家様のスケジュールにも影響がでますのと私も似たような経験がございますので、避けた方が良いことは理解しておりました。
その上でそれでも見過ごせなかったため作成してお渡し致しました。
その際に「ご迷惑とお手数かけて申し訳ございませんが」と文言を付けたところ
「そうですね、漫画家様が可哀想でした。」と担当さんが仰り、
元はと言えば情報共有もなしに企画を押し進めているそちらの責任とミスでは、と思いましたが当時は黙って飲み込みました。
コミカライズに関して担当様に何度も「慎重に動いて欲しい」「落ち着いて欲しい。せめて2巻制作時まで待って。」としつこくお願いしてしまったので、うんざりなさっていたかとは思います。
しかしこちらのスケジュールを押してまで「売れる」と言いながら「将来的に小説も漫画も売れなくなる。先細りが早くなる。」ような動きを
なさるからこそ忠言しておりました。売れると感じるなら多少の理不尽程度私も黙ります。
漫画家様に下手に口出しをしたくありませんのと、お互い今後スケジュールに影響でないためにも担当様に「慎重に」とお願いしてたんです。
この時点で担当様との相性が相当悪いと感じましたが、2巻までは1巻初期から制作決定しておりましたためご制作引き続き承りました。
(あまりにコミカライズを急いでいらっしゃるので「もう待てない」とは誰のご指示かお伺い致しましたが、
そちらへの明確なご返信は頂けなかったです。)
編集長様とお話してみたところ、キャラ原案であるにも関わらず「一緒に作ってない」と仰いましたので、
そもそも担当様というより編集部様の方針が合わない、との結論に至りました。
たしかにコミカライズ自体には参加致しませんが、コミカライズ発のキャラを小説に描き起こしたり、
小説発のデザインを漫画家様に流用頂くこともありますので、ある意味チームだとここまでは捉えておりました。
次の2巻では既出キャラの多さの割にとくに掘り下げもなく新キャラが登場致しましたのと、
1巻時には無かった文章の違和感を覚えまして、この調子で今後も担当様と編集部様に軽視されながらご制作に付き合うのは無理だと判断し、
降板致しました次第です。
この後、とても悔しい気持ちで著者様と連絡をとり現状やメリットデメリットをお伝えし、その上で
「3巻の制作はやめる」とお約束頂いたと思いましが、結局後日著者さまから「やっぱり3巻出します」とご連絡を頂きました。
3巻の告知や発売日等を考えますと企画が止まっていた時間は実際は無かったんだろうな、と推察しております。
金銭が発生する話ですので私との口約束を先生が守る必要はありませんし、それは理解しております。
ただ、最終的には著者さまへの信頼も無くなってしまうご案件となってしまいました。
現在はご相談時に記入頂くことで上記の状態をなるべく初期から回避できるように致しましたのと
今後の為にキャンセルや遅延時の対応も決めていこうと思います。
2024年11月